介護職にふさわしい身だしなみは、ただ自分を清潔に保つだけではなく、利用者やその家族に安心感を提供する重要な役割を果たしている。介護現場では、身近なコミュニケーションが日常的に行われるため、身だしなみは信頼関係を築く上で欠かせない要素だ。
まず、介護職が守るべき基本は、清潔感があること。制服が指定されている場合はもちろん、私服での勤務であっても、洗濯された清潔な衣服を選び、整えて着用することが大切だ。汚れやしわがあると、不潔な印象を与えかねない。次に、髪型に注意することも重要だ。長髪の場合は結んで顔にかからないようにする、髪色は自然な色合いを選ぶなど、清潔かつ整った髪型を心がけることが望まれる。また、髪の毛が利用者に触れないよう配慮することも、衛生面で大切だ。
手指の清潔も非常に重要なポイントだ。頻繁に手洗いや消毒を行い、清潔を保つことは基本中の基本であるが、長い爪や派手なネイルは避け、短く整えた爪を保つことが望ましい。これらは、派手なネイルや長い爪が、不潔な印象を与えたり、実際に介護業務中に利用者を傷つけるリスクがあるからだ。
香水や強い体臭は、場合によっては利用者に不快感や健康上の問題を引き起こす可能性がある。そのため、香水の使用は控えめにし、体臭には日々のケアを怠らず、清潔な状態を保つことが求められる。
最後に、アクセサリーについても、過度な装飾は避けるべきだ。細かな装飾品は不潔な印象を与えやすいだけでなく、業務中に落としたり、利用者に怪我をさせてしまう恐れもあるので注意が必要だ。